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【弾劾声明】
上告受理申し立て棄却を弾劾する! ただちに第三次強制執行阻止決戦へ突入しよう!
東北大学有朋寮(委員長 古郡陸)


 9月14日、最高裁判所は有朋寮「明け渡し」裁判の「上告受理申し立て」を棄却した。これにより、仙台高等裁判所による有朋寮「明け渡し」の不当判決が確定した。われわれはこれを絶対に許さない! われわれ有朋寮生は、戦時下の団結破壊・生活破壊を阻止するため、退路を断ち、逮捕・流血辞さず人生かけた大決戦を決意する。全国の闘う仲間は、この闘いに合流しよう!

 棄却決定通達は、6月の上告受理申し立てから、わずか3ヶ月後のことであった。これは、9・20極右・安倍の登場、9・26改憲国会開会情勢のもとでの闘う拠点への圧殺攻撃だ。法政大学を見て欲しい。3月14日には、立て看板・ビラまき規制に反対する29人の学生を一斉に逮捕させた。それはまるで戦前のような弾圧であった。その後も、5人の学生に対して退学処分、停学処分をかけ、徹底的に闘いをつぶそうとしている。廃寮攻撃は、そういった法大弾圧、そして動労千葉への拠点運転区の廃止攻撃や、三里塚「農地強奪」と軌を一にした攻撃だ。
 しかし、われわれはここに敵の弱さと、われわれの勝利の展望を見る。安倍政権が改憲と戦争をやろうにも、実際に戦争を担うことになる学生・労働者人民が団結して反戦を訴えていたら、どうにもできない。安倍は、団結を破壊することに必死だ。安倍政権よ、機動隊導入でわれわれの団結が壊せると思うな! 今一度、法政大の学生の闘いを見て欲しい。被処分者が処分に屈せずに闘い、6・15法政大1000人集会を成功させた。団結して闘えば勝てる。なによりも強制執行を2度阻止した有朋寮の闘いがそれを示しているではないか。

 われわれは、逮捕・流血を辞さずに断固闘うことを、改めて宣言する。
 それはなによりも、学生の主体性を踏みにじる東北大当局にだけは、決して屈することができないからだ。東北大当局、吉本執行部が、有朋寮廃寮をめぐって一体何をしてきたか。話し合いなしの一方的通達、署名受け取り拒否、ありとあらゆるデマ宣伝、そして機動隊導入による暴力的叩き出し策動…。「これが大学のすることなのか」と疑いたくなるくらい、どこまでも卑劣な手段を用いてきたのだ。
 最も許せないのが、古郡への「無期停学」処分である。「大学の決定に従わず、有朋寮に住んでいる」、ただこれだけでもって処分を下しているのである。それも、実に3年と8ヶ月を超えて続けている! 基本的人権(憲法第11条)、修学の権利(憲法第26条、教育基本法第3条)を完全に踏みにじるものだ。ここに、東北大当局の超反動性が凝縮されている。
 「大学の決定に従わない者は処分」だって? ふざけるのもいいかげんにしろ! 「大学の決定」という廃寮決定の正当性を、何か一つでも説明できるのか。廃寮決定とは、大学執行部が、学生を排除したところで、学生の権利を一切無視して決めたものではないか。学生の生活を破壊するものではないか。「金のないものは大学に来るな」とでも言うつもりか! しかも、廃寮決定の根拠とされた「建物の老朽化」は、「耐力度調査票」の数値を意図的に改ざんしてでっち上げたものだ! 廃寮決定は無効だ。従って、「無期停学」処分も当然無効である。しかし、東北大当局は有朋寮「明け渡し」裁判において、寮生たたき出しの根拠を「老朽化は関係ない、大学が決めたことだから」として居直ったのだ! 東北大当局の本音はこうだ。「学生は権利を主張せず、従え」。9月21日、東京地裁は、都立高校・養護学校における教職員への「日の丸・君が代」強制は、「思想・良心の自由を侵害する」として違憲・違法という判決を下した。憲法(第19条「思想・信条の自由」)を無視して「上が決めたことだから」と決定を押しつけるあり方が、完全に否定されたのである。東北大当局は、これにどう見解を示すのか!
 われわれが徹底的に闘うもう一つの理由は、廃寮攻撃が、全大学、全社会の教育反動と一体のものだからである。学生の権利を認めず、権利を主張した学生を処分することは、東北大、法政大をはじめ、全国の大学で行われている。
 政府や全国の大学の当局が、学生をどう見ているのか。NPO「21世紀大学経営協会」(改革を標榜する有名私立大など54大学の理事などが参加)の総会の場で、首都大学東京の高橋宏・理事長は次のようにとんでもない発言をした。「大学の役割は民間の会社と同じだ。原材料を仕入れ、加工して製品に仕上げ、卒業証書という保証書をつけ企業へ出す。これが産学連携だ」(毎日新聞06年1月11日朝刊より)。学生が「原材料」「製品」だと? 怒りなしには読めない。こういった輩からすれば、学生は高い授業料を支払う(しかも、授業料は年々増加している)「金づる」なのだ。最終的に企業に売りつける「モノ」なのだ。大学当局が思うように「加工」できない(反発する)学生は徹底的にパージする。人間として見ていない。こういうあり方を、一体誰が許せるというのか。
 さらには、安倍新政権は、臨時国会で教育基本法の改悪を狙っている。「大学改革」をめぐっては、「国立大学入学を9月にして、奉仕活動を義務化せよ」なる主張をしている。学生の主体性を認めるのではなく、どこまでも金儲けと学生管理を進めようとする人物がいう「奉仕活動」とは一体何か。そしてこの安倍は、憲法も変え、学生・労働者の権利意識を一掃しようとしている。これが、法大生処分と有朋寮廃寮を通して貫徹されようとしている。まさに、法大生への処分を許した先、廃寮を許した先にあるものは戦争である。だからなおさら、われわれは屈することができない。
 有朋寮は、開寮から50年以上、自治寮として寮生が団結し、寮生の手で管理・運営を行ってきた。大学当局、政府の寮運営への「不当な介入」を許さず、学生の権利を守るためである。それは、戦前・戦中に寮が戦争のイデオロギー注入の場として使われ、そして率先して戦争協力していってしまったことへの反省から生まれた。今、その精神を改めて確認し、自治寮である有朋寮の名において、教育反動と改憲の安倍打倒、廃寮阻止を闘う決意である。

 全国の学友は有朋寮へ! 法大生の呼びかける10・20一万人集会、動労千葉の呼びかける11・5労働者集会、そして改憲阻止全国学生ゼネストの革命的突破口としての歴史的闘いがここにある。昨年9月、今年4~5月を上回る闘いが求められている。激励、アピール賛同、カンパ、身近な人にこの問題を広げるなど、どういう形でも構わない、ともに闘いにたちあがろう。学生が立ち上がったとき、その闘う姿が多くの労働者人民の心を揺り動かし、歴史を動かしてきた。社会の主人公は、われわれ、学生と青年だ。歴史を動かすのは、有朋寮闘争だ。廃寮阻止・「無期停学」粉砕、改憲阻止をともに闘おう! 第三次強制執行阻止決戦にたとう!

2006年9月23日
by ufo_ryou | 2006-09-24 21:49 | ○有朋寮「明け渡し」裁判
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