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緊急抗議声明
 4月25日の仙台高裁による反動判決を絶対に許すことはできません。ただちに反撃にうってでよう!
 以下に緊急抗議声明をのせます。ぜひ読んでください。まわりに広めてください。

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【緊急抗議声明】
仙台高裁・小野裁判長による有朋寮「明け渡し」反動判決弾劾!
怒りを燃やして第二次強制執行阻止決戦にたちあがろう!




(1)警察・機動隊の暴力に支えられた判決など絶対に認められない!
 本日、仙台高等裁判所の小野貞夫裁判長は、有朋寮「明け渡し」裁判において、東北大学当局の主張を全面的に認め、有朋寮生に退去を命ずる反動判決を下した。しかもこれは「仮執行宣言」のついたものであり、機動隊導入による有朋寮生の暴力的叩き出しをも狙ったものだ。「老朽化の有無」さえ証明できない、証人申請はすべて却下、こんなものは裁判でも何でもなく、国家権力の意思を強制していく儀式に他ならない!緊急抗議声明_b0051430_9363864.jpg
 何よりも、われわれが法廷内でデタラメな反動判決に対して抗議の声を上げるやいなや、裁判所敷地内に潜んでいた宮城県警・機動隊100人が乱入し、裁判所からの暴力的締め出しを行った。司法権力と大学当局が一体となって「明け渡し判決」をふりおろし、抗議の声にはただちに警察権力が襲いかかる。ここに、有朋寮廃寮攻撃の腐りきった本質があらわれているではないか。
 みなさん。本日の判決は、問答無用の暴力を行使することによってしか維持できないような脆いものでしかなく、必ず打ち破れるものだ。有朋寮は、第二次強制執行決戦に53年の歴史のすべてをかけて決起することを宣言する!

(2)昨年9月の仙台地裁判決をも上回る極悪判決だ
 高裁判決の内容は怒りなくして読むことはできない。
 一つに、昨年9月の仙台地裁判決に続いて、無条件に有朋寮の「廃寮決定」を正当なものとして認め、寮生に寮からの退去を命じていることだ。老朽化の有無が科学的に証明されていなくとも、大学の決定であれば無条件に追認するというのだ。小野よ! いったい有朋寮はどのような根拠によってつぶされなければならないのか、一言でも説明してみろ! 大学や権力の決定には無条件に従えという国家意思を小野が代筆したのが、本日の判決の本質だ。これが「法の下の平等」を掲げる司法の地に堕ちた姿だ。
 二つに、この判決は二重の意味で反動的だ。昨年の地裁判決以降、われわれは退寮・卒業した元寮生がいつまでも被告の座に縛り続けられることはおかしいと批判してきた。たしかに、高裁判決は地裁判決と違い、建て前では退寮という事実は渋々認めている。しかし、依然として退寮した学生を被告とし続けるという点については地裁判決を踏襲しているのだ(退寮した学生も寮の占有者として「明け渡し」の対象に入っている)。退寮の事実は認めるが、いまだ寮を共同占有しているのだから明け渡せ?? 完全に論理的に破産しているではないか。つまり、権力に対して一たび声をあげたならば、卒業しようが就職しようがどこまでも被告とし続ける、すべての決定権は大学当局と司法権力にあるということを言っているに等しい。この意味で、高裁判決は地裁判決をより悪質に改ざんしたものであり、ひたすら「明け渡し」という核心点を維持するためだけのものなのだ。このようなデタラメ判決は絶対粉砕あるのみだ。
 三つに、地裁判決時に続いて、今回も東北大学当局は一人も法廷に現れなかった。そしてその代わりに、法廷には寮生・学生を叩き出すための警察権力100人が準備されていた。つまり、大学当局も宮城県警もすでに判決の内容を知っていたのだ。そして大学当局は再び逃亡し、機動隊が出向いてきた。どこまで有朋寮を愚弄すれば気がすむのか! 絶対に許せない。

(3)学生を人間扱いしないやり方にわれわれは怒ってきた
 はじめに「廃寮」という結果ありきのやり方、われわれは一貫してこの強権的な手法を弾劾してきたのだ。ある日突然、寝耳に水の「廃寮決定」を通達され、それに従えというのか。陰に陽に退寮強要を行い、寮生同士を疑心暗鬼にし、団結も自治も解体するという陰湿なあり方、大学当局が権力をかさにきてこのようなことを行うのを許しておいていいのか。「決定通達」以降4年半もの間、ただの一度も話し合いは行われなかった。寮生にはひたすら「大学決定」とやらを無条件で認めることが迫られ、それを拒否するや学内でデマをも使って誹謗中傷されてきた。有朋寮が好きでただそこに居住した、それだけのことをもって、古郡は学生証発行停止も含めてすべての権利を剥奪され、3年以上もの「無期停学」処分を強制されてきた。一体、学生を何だと思っているのか! およそ話し合う対象どころか、人間扱いすらしていない。かつてある教官は「寮生に人権はない」と言い放ったが、まさに寮生・学生を家畜のように飼い馴らそうとし、それに従わなければ問答無用に制裁を加えるというのだ。
 学生がキャンパスで自分の意見を表明することもできない、批判する自由すら奪われていく、われわれはこうしたあり方そのものを丸ごと拒否する。そんなものは大学でもなんでもない。「物言わぬ学生」の製造工場でしかないではないか。それは国家権力によってあらゆる権利が制限される自民党改憲案の行き着く先だ。しかし、学生がいつまでもお上に黙って従っていると思ったら大間違いだ! 権力の言いなりになるなどというのは思い上がりだ! 有朋寮は行動し闘うことでこの大学当局の目論見を打ち破ってきたし、昨年9月にかちとった「強制執行停止決定」はその頂点だった。いま一度あの闘いをつくり出そう!
 
(4)小泉戦争政治こそが一切の元凶だ
 学生が一切の権利を奪われ、廃寮によって寮生からは生活の場さえ奪われ、学内では抗議の声をあげることすらできない。これは一つ東北大学にとどまらず、今の社会が進んでいる方向そのものではないのか。小泉政治がつくり出そうとしている社会の縮図そのものではないのか。
 何よりも、小泉によって社会は弱肉強食のサバイバル地獄とされ、強いものが富み、弱いものは貧困に突き落とされる社会へと転換させられようとしている。「勝ち組」「負け組」イデオロギーがふりまかれ、大企業が空前の利益を上げる一方で平均賃金は低下し、自殺者は過去最高を更新し、ほんの一握りの政治家や官僚、資本家が政治と社会を牛耳っている。これは大学と寮においても無縁ではない。有朋寮の廃寮は、厚生施設を廃して大学の門戸をますます狭めていくのみならず、こうした社会構造に対して学生が問題意識をもつ機会そのものをも奪っていくものだ。
 さらには、戦争の中での権利破壊という問題だ。侵略戦争への強力な歯止めとなっていた9条2項が解体され、再び「お国のために死ぬ」若者をつくるための教育基本法の改悪が狙われている。しかしこれはことの半面でしかない。戦争体制の構築は権利抑圧と不可分一体だ。法政大学における3・14弾圧を見てほしい。キャンパスで改憲反対の看板を出しただけで200人の警察が乱入して29人が逮捕されているのだ。これが戦争国家の現実だ。
 だからこそ、有朋寮は徹底的に闘い抜き、全国に檄を発することによって小泉政権に対する反撃の火花となる! みなさん、小泉と闘うすべての民衆と連帯し、ともに巨大な闘いをつくっていこう!

(5)一歩も引かずに闘い、全世界の民衆とともに時代を切り開こう!
 本日を転換点として、第二次強制執行決戦に総決起し、絶対に廃寮を粉砕しよう。東北大学・吉本執行部よ! すべてが力で押し通せると思ったら大間違いだ! 昨年9月のように、再び全国に「強制執行反対!」の声を巻き起こし、大学当局と小泉に目にものを見せてやろう!
 行動することによって現実は変えられる、このことに圧倒的に確信を持とう。沖縄を見てほしい。地元住民の粘り強い座り込みの闘いによって、アメリカと日本の国家政策である新基地建設がぶっとめられている。フランスを見てほしい。全国の大学生はゼネラルストライキの嵐を巻き起こし、新雇用契約(CPE)粉砕闘争に完全勝利した。法政大弾圧も、完全黙秘と全国からの抗議の力で不起訴釈放をかちとった。小泉に対する怒りは渦巻いている。不正義に対して行動する、行動して世界を変える、そうした時代に入った。
 有朋寮はこの激動の時代に闘えることをよろこびとして、反動判決に一歩も引かずに不退転の闘いに決起する。すべての東北大生のみなさん、全国学生のみなさん、そして労働者市民のみなさん! 有朋寮にかけつけてともに闘おう! 有朋寮闘争を全学・全国におし広げ、強制執行策動を絶対に粉砕しよう!

2006年4月25日  東北大学有朋寮
by ufo_ryou | 2006-04-30 09:16 | ○有朋寮「明け渡し」裁判
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