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5/7教育基本法全国集会に集まろう!
教育基本法の改悪を止め、
今こそ大学を学生・教職員の手にとりもどす行動を!
5月7日(土)代々木公園に集まろう! 


<呼びかけ>
内海佑一(法政大学第二教養部自治会委員長)
小沢朋之(富山大学学生自治会委員長)
織田陽介(東北大学有朋寮委員長)
寺尾光身(名古屋工業大学名誉教授)
豊島耕一(佐賀大学教授)
本橋哲也(東京都立大学人文学部教員)

(0)全国の学生のみなさん! 教職員のみなさん! 今大学が危ない! 教育が危ない! 私たちは、大学の未来をかけて全国の仲間に向けて真剣にアピールします。

 教育基本法の改悪の動きが急ピッチで進められています。その目的は「お国のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す」(西村眞悟・民主党衆議院議員:憲法改正促進委員会の発足式にて)などと公然と語られているのです。
 そして今、戦慄しなければならない事態は、「歴史は科学ではない」と断言して過去の日本の侵略戦争を「正しかった」と教える「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書が検定を合格して、採択が狙われていることです。子供たちをもう一度「国のために死んでこい」と洗脳を始めようというのです。
 東京都の石原知事は「(若者が無気力で画一的なのは)60年間戦争がなかったから」とまで言って、都立高校の卒・入学式での「日の丸・君が代」強制を行い、「つくる会」教科書の採択を狙っているのです。まさに戦争教育の危機であり、ファシズムの危機です。こうした教育基本法の改悪を許していいのか。ファシズムの台頭を許していいのか。このことが本当に問われる時なのです。

(1)私たちは、もはや戦時下であると危機感をもって訴えます。
 ブッシュはイラク戦争を全中東、アジア、全世界へ拡大することを本気で決断し、その準備、米軍再編を開始しています。小泉政権もこの戦争の準備として、沖縄・辺野古に新たな基地の建設を狙い、憲法9条の破棄へと突き進んでいます。だからこそ、中国の民衆から、日本は「帝国主義への回帰だ」と糾弾されているのです。
 戦争の問題はもはや「遠くの出来事」という一線を完全に超えました。大学が軍需産業と結び付いて戦争に手を染めた歴史、社会科学系のサークルの弾圧・学内言論統制を経て学徒動員まで行き着いた歴史が、今再び私たちに問い掛けてきています。私たちの目の前で繰り広げられている寮やサークルの規制・破壊として、または民主主義の破壊として、私たちに迫っています。それは、人間としてもう一度この手を血で染めるのかという問いであり、二度と戦争に荷担しないと誓った戦後大学が、今まさに試されているということではないでしょうか。

 私たちは、心の底から戦争を憎みます。イラクの地で、ブッシュが石油や中東支配の維持のために、むごたらしい殺戮が行われ、家族や愛する者を奪われ、職も食べるものも、未来も、人間としての誇りも奪われていることに、人間としての譲れない一線、その誇りにかけて、強く怒りを表明するものです。また、大量殺戮兵器の多くを大学などの研究が生み出していることに対し、「真理探究」を掲げる大学への挑戦、屈辱として、絶対にこれを許しません。

(2)こうした時代だからこそ、私たちは大学におけるとんでもない矛盾に直面し、大きな危機感を抱いています。
 東京都立大学では、人文学部の廃止や、大学の自由を奪うことを目的に、石原東京都知事という時の権力者の独断で、大学そのものが廃止されようとしています。東北大学では、厚生施設の切り捨て、自治寮そのものの廃止を目的に、有朋寮の強権的な廃寮が狙われています。そして、法政大学ではサークル活動の切り捨てのためにサークル棟そのものがつぶされるという事態に直面しました。

 2004年からの国立大の法人化を契機に、全国で同じような事態に多くの学生・教職員が直面しています。それはすなわち、大学における教育を受ける権利や福利厚生の切り捨て、民主主義の破壊、学生の活動・学問の自由の破壊です。今年2月、全国一斉の学費の値上げとして、それは最も顕著にあらわれました。

 学生・教職員は「人材」などとあたかも何かの材料かモノのように扱われ、仲間どうし競争させられ、大学執行部に意見することも許されていない。他方で大学執行部は大学の本来の目的を忘却し、どうやって企業の私腹を肥やすかを一日中考えている。学生・教職員が生き生きとした活動の中で自らを磨き、また学生・教職員どうしがその価値観を激突させながら新たな創造をしていく。そうやって大学は社会に対して真理を照らし出し、同時に素晴らしい人間を社会に送り出してきた。しかし今、私たち学生・教職員にとって大学は、ギスギスした人間関係、自由に対する規制に次ぐ規制、本当に息苦しいものになった。この先に大学の未来がないことは、もはや明らかではないでしょうか。

(3)教育基本法改悪は絶対に止めなければなりません。
 「等しく教育を受ける権利」が「エリート教育」と取換えられようとしている。すなわち学生のための教育から、競争の中から国のための「いい歯車」をつくるための教育へということです。今の大学での激しい競争の現実、寮やサークルの規制・切り捨てはこの先取りであり、教育基本法の改悪はその仕上げとなるものです。
 同時に、教育基本法の改悪の狙いは「愛国心教育」すなわち戦争教育の開始です。西村眞悟・民主党衆議院議員が「国のために死ねる日本人を作り出す」と語るように、それは人間を育てる教育を、人間を殺す教育と置き換えるものです。そして憲法9条の破棄へと道を開くものです。
 こうした人間を人間とも思わない教育こそ、私たちが今大学で感じている苦痛の本当の顔ではないでしょうか。日本を戦争国家にしようとする小泉政権によって、国立大学の法人化も進められています。石原都知事は戦争賛美の「つくる会」教科書の採択を狙い、都立高校での「日の丸・君が代」の強制をし、「首都大学東京」では「自衛隊・警察に体験入隊すれば、その一年間を大学の授業に出たことにする」とまで語りました。これは現代の「徴兵制」「学徒動員」そのものです。「戦争をやるために」と一番攻撃されているのが教育であり、大学も例外ではないということです。

(4)今ならまだ間に合う。今すぐ行動を開始しよう。このことを訴えるために私たちはペンを取りました。
 私たちの思いと同じくして、「日の丸・君が代」強制の都立高校で、処分覚悟の教育労働者の闘いが、敢然と闘われました。人間を人間として扱わない教育の現実に怒り、「教え子を戦場に送りたくない」という勇気ある行動です。ファシスト石原知事と真っ正面から対決した最も人間らしい闘いです。逆に、石原に黙って従い、生徒の前で君が代を歌い、仲間の処分を許してしまった教職員が多く存在しているように、この事態に沈黙することは、ファシズムの台頭を容認し、推進してしまうことになるのです。私たちひとりひとりの態度が問われているのです。
 この事態は「東京だけのこと」としていてはならない。すでに「つくる会」は埼玉や神奈川の知事、特攻隊の遺書を成人式で読み上げた杉並・山田区長など、国会議員や自治体の首長を中心に深々と運動を広げています。このファシスト運動が全国を覆う前に闘えば、絶対にたたきつぶすことはできます。
 10万人の結集を呼び掛けている5月7日の教育基本法改悪に反対する全国集会は、ファシスト運動を吹き飛ばし、石原都知事を知事の座から追放していく絶好のチャンスです。私たち学生・教職員は、大学の未来、この社会の未来をかけ、東京の教育労働者の闘いとともに進もう。すべての学生・教職員は5月7日、代々木公園に集まろう!
  


 教育基本法の改悪をとめよう! 5・7全国集会
◆日時:5月7日(土)14時から集会、集会後デモ行進
   (詳しくはホームページ、チラシを参照してください)
◆場所:東京・代々木公園・NHKホール隣
  (JR原宿駅・表参道口から徒歩1分、東京メトロ代々木公園駅から徒歩3分)
◆主催:教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会

前段集会を予定しています(会場との関係上出来ない場合もあり)
12時に代々木公園に集合してください

①この呼びかけ文の団体・個人での検討をお願いします。
②この呼びかけをできるだけまわりに広げてください。データで欲しい方は連絡ください。
③もし来れないという場合は賛同メッセージを寄せてください

<連絡先> 東北大学有朋寮
仙台市太白区鹿野2-19-5
E-mail ufo_ryou@hotmail.com
ホームページ uforyou.exblog.jp
Tel 022-247-4669
Fax 022-795-7823

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3/20の陸海空港湾労組20団体主催のイラク反戦、有事法制反対、9条改憲阻止集会は6000人!

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学生も力強くデモ行進をしました!
by ufo_ryou | 2005-05-02 01:59 | ■全国的闘い
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