大学当局は、ただちに 無期停学処分を撤回すべきである 2005年2月8日 2002年度有朋寮入寮生 理学部 古郡 陸 先日の2005年1月22日をもって、理学部教授会が私に無期停学処分を決定してから2年が経過した。私は、ここに無期停学処分の撤回のために闘い続ける決意を明らかにする。 1)有朋寮の廃寮決定自体が不当 無期停学処分撤回を闘う理由の第一に、そもそも有朋寮廃寮決定が不当だからである。 2001年9月、東北大学当局は有朋寮の廃寮を決定した。当事者である寮生にすら話し合いは行われず、決定の根拠とされた「老朽化」の科学的立証も一切なかった。そして、移り住む新寮もないままの、まさしく寮生たたき出しの決定であった。しかも、有朋寮明渡し裁判において、廃寮決定の根拠であった「老朽化」は大学当局による捏造であることが明らかになっている。 有朋寮廃寮決定およびその上に成り立っている無期停学処分決定は、ただちに撤回されるべきである。 2)「学生は黙って従え」という大学のあり方は認められない 第二には、何よりも「学生は黙って従え」「従うまで処分」という大学のあり方を認めることができないからである。「物事を考えて行動する」という、人としての当然の生き方までも否定するこのあり方を、絶対に許すことはできない。 そもそも、大学とは真理探求の場であり、学生こそが主役の場である。寮をつぶすことがおかしいのであり、間違ったことに異を唱えるのは当然である。間違った決定に反対した学生を処分することは、あってはならないことである。2年経とうが「従うまで処分継続」など、言語道断である。 3)黙って従い、管理・統制された先に、大学の未来はない 第三には、「学生は黙って従え」というあり方を認めた先に待っているのは、学生・教職員の主体性が認められない暗黒の大学だからである。 大学当局-菅井副学長は、廃寮という生活破壊の決定にも処分でもって従わせる。PFI型「新寮」では、厚生施設的意義を抹殺し、学生を「人材」と呼び管理し、競争を煽り立てている。寮だけではない。今では自由なサークル活動を奪う「内規」にも従えと言っている。学生の主体性が生き生きと発揮されたところに、大学の発展があるはずである。この菅井副学長に黙って付き従い、管理・統制された先に、大学の未来はない。 4)無期停学処分は再びの戦争への道 菅井副学長がやっていることは、教育基本法改悪の方向性そのものであり、再びの大学の戦争動員への道である。政府の教育基本法改悪原案に「愛国心」が盛り込まれ、すでに東京都立高校では「日の丸・君が代」の強制が始まっている。菅井副学長の狙いはもはや明らかである。戦前、このようにサークルがつぶされ、学生が管理・統制され、教育の機会均等が奪われ、戦争が始まっていったのではなかったか。 そして、この菅井副学長に屈服し付き従う教官は、もう一度あの忌々しい歴史を繰り返す、大学人として恥ずべき者であることをはっきりさせなくてはならない。 去年、石原都知事・東京都教育委員会の「日の丸・君が代」強制に対して、300人の教育労働者は処分に屈せずに闘い抜いた。これこそが人間らしい生き方ではないだろうか。私は、この教育労働者のように、無期停学処分に屈せず闘いぬく決意である。最後に、菅井副学長、鈴木理学部長にたいして、私への無期停学処分を今すぐ撤回し、謝罪することをここに強く要求する。
by ufo_ryou
| 2005-02-09 01:00
| ○無期停学の撤回へ!
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