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5・4戦闘宣言
強制執行絶対阻止の闘いをさらにさらに発展させ、
  「廃寮粉砕! 改憲阻止!」の全学ストライキのうねりをつくり出そう!!



【1】われわれの闘いは敵を追い詰めている!

 すべての学生のみなさん! 全国の支援のみなさん! 4月25日以来10日間、私たちは仙台高裁・小野裁判長による「明け渡し」反動判決に怒りを燃やして第二次強制執行阻止決戦を全力で闘い抜いてきました。そしてその闘いは、国家権力と東北大学当局による早期の強制執行強行というもくろみを粉砕し、今なお有朋寮と有朋寮生は意気軒昂と存在しています。私たちは、昨年9月をもはるかに上回る巨大な学生反乱をつくり出して、強制執行(暴力的寮生叩き出し)を絶対に阻止することを共同で誓い合おうではありませんか!




 みなさん! 強制執行を決断できない大学当局・吉本執行部は決定的に追い詰められています。攻防のヘゲモニーは圧倒的に私たちが握り締めています。団結すれば勝てる、行動すれば世界は変えられる、この時代の節目にいることをよろこびとして、たった今から気持ちも新たに闘っていきましょう!


【2】『学生協ニュース』は敵のもろさのあらわれだ

 4月26日付で大学当局から『学生協ニュース』№46が発行されました。一つに、またしても大学当局は「有朋寮は老朽化しているから廃寮にした」論を持ち出してきて、学内デマ宣伝を開始しています。しかし、裁判であれだけ「老朽化は実態用件ではない」と言い張って、一級建築士の方の鑑定書から逃亡し続けたのはいったいどこの誰か? おまえたち自身ではないか! しかしこれは、権力と癒着している裁判所では暴論が吐けても、学内ではいまだ学生に開き直ることのできない大学当局の脆弱性のあらわれです。

 二つに、『ニュース』は有朋寮問題の経緯をこと細かく説明しておきながら、肝心の昨年9月21日の「強制執行停止」決定についてまったく触れていません。学生の闘いの力で「大学の決定」や「地裁判決」とやらがひっくり返された、この有朋寮の大勝利という事実を大学当局は正面から見据えられないし、自らの敗北が明らかになって権威が失墜することを恐れているのです。こうやって真実を押し隠すことによってしか支配を維持できないぶざまな東北大学当局を、さらなる闘いの爆発で追撃・包囲しよう!

 三つに、この期に及んでも高裁判決の「仮執行宣言」にしがみつき、「(寮生に)速やかな自主的退去を求めます」と脅しをかけていることを許してはならない! 大学当局にとっては、三審制(上告審)もお構いなし、機動隊導入による叩き出しがいやだったらさっさと荷物をまとめて出て行けというわけです。ふざけるな! 有朋寮生がこんな卑劣な脅しに屈すると思ったら大間違いだ! 逆に吉本執行部こそを東北大学から実力で叩き出してやろう!


【3】有朋寮廃寮攻撃は、丸ごと憲法違反だ!

 9・1地裁判決、4・25高裁判決、そして古郡への「無期停学」処分を頂点とする有朋寮廃寮にかかわるすべての攻撃は、丸ごと憲法違反だ! いや、むしろこの有朋寮廃寮強行を通して、吉本執行部は権利とか自治とか団結とかいった概念そのものをキャンパスから消滅させようとしています。改憲はこれから行われるのではない、有朋寮廃寮そのものが改憲攻撃なのです。

 第一に、古郡への3年以上もの「無期停学」処分こそ、東北大学当局の本音を示しています。「無期停学」処分といえば、学生にとっては事実上の死刑宣告にも等しいものです。「大学の決定」とやらに全面的に屈服しなければ、教育を受ける権利さえ剥奪される。古郡だけではありません。「大学の決定」にすべての学生を無条件に従わせる、学生とは話し合う必要すらないという考え方そのものが許せない。「寮生に人権はない」(元学寮専委員長・高田)、「大学が上、学生は下」(元学寮専副委員長・水原)という発言を見てください! しかもその「大学の決定」なるものは一部執行部が密室で決めたものにすぎない。こうしたあり方こそ、現在教育基本法によって狙われている子どもたちへの「愛国心教育」の強制そのものではありませんか。国家・国益こそすべて、それに逆らうものは制裁によって黙らせて洗脳していく、改憲・教育基本法改悪による戦時型教育への転換と有朋寮は真っ向から闘います! 教育基本法改悪案の今国会での成立を阻止しよう!

 第二に、寮という厚生施設を暴力的に叩きつぶし、寮生を路頭に迷わせる(迷わせてきた)という行為自体が、生活権を奪い、教育の機会均等原理を破壊するものです。大学の門戸を開くどころか、ますます特権階層のものだけに狭めていこうとしている。これが今の資本家の要請で行われているのです。

 第三に、改憲をやるために有朋寮廃寮が狙われている、われわれはこのことを声を大にして訴えます! 自民党新憲法案の核心は、9条を破棄して戦争に突入し、基本的人権を奪う、つまり権力・政府と労働者民衆の主従関係を完全にひっくり返してしまうということです。新憲法案では、「(国民は)常に公共及び公の秩序に反しないように自由を享受し」とされています。「公」とは何か? 広辞苑では「天皇」「政府」「国家」となっています。要するに、国の言うことに逆らうな、反対するな、その範囲であれば「権利」を認めてやってもよい、ということであり、「基本的人権は、侵すことのできない永久の権利」(第11条)とした現憲法の原理そのものを破棄しようとしています。国家が戦争をやろうとするときに基本的人権が破壊されていく、それがまさに東北大学で起こっていることです。あの侵略戦争の強い反省から生まれた自治寮が学生の権利を守り抜いてきた、それをつぶすことによって学生からすべての権利を奪おうとしています。そのようにしてしか、もうこの国は、そして東北大学は成り立たなくなっています。その最も激しい攻防点が有朋寮です。私たちは、改憲阻止! 有朋寮廃寮阻止!の闘いを徹底的に貫きます。

 最後に、これらを推し進める吉本執行部とは何者なのか? カルト教団=統一教会(原理研究会)の『東北大学生新聞』に、元学長・西澤、前学長・阿部、現学長・吉本、そして元「新しい歴史教科書をつくる会」会長である田中英道(元東北大教授)が4人並んで登場しています。何のことはない、東北大学は揃いも揃ってファシズム宗教や戦争翼賛団体と癒着し、新入生を右翼天皇主義思想で染め上げようとしているだけではないか! 自由や権利を目の敵にし、学生を力ずくでねじ伏せて洗脳しようとしているだけではないのか! こんな腐った執行部が大学にのさばり、反戦・反差別を掲げる自治寮をつぶし、反戦・改憲反対の声を根絶やしにしようとしている。東京においても、都立高校で石原ファシズムの号令のもとに「日の丸・君が代」強制が行われ、教職員の反戦の声が暴力的に押しつぶされようとしていることに対し、不起立の闘いが叩きつけられています。ファシストに教育を牛耳られてたまるか! 吉本独裁執行部を打倒し、東北大から改憲阻止闘争を爆発させよう!


【4】小泉の改憲攻撃粉砕! ゼネストをやろう!

 有朋寮をめぐる攻防は、ひとつ有朋寮だけではなく、戦後かちとってきた学生の一切の権利をめぐっての激突そのものです。小泉が改憲を通してやろうとしていることは再びの侵略戦争です。「自衛」などはまったくのウソっぱちで、ブッシュが世界に拡大する侵略戦争に小泉も遅れをとらじと突っ込んでいこうとしているのです。この支配者たちの不正義の戦争と世界規模で労働者民衆が対決している一環に私たちの闘いがあります。

 小泉は「お国のために死ねる人間をつくる」ために、教育と大学をターゲットにしてきています。有朋寮の廃寮をめぐる激突と、「愛国心教育」を最大の焦点とする教育基本法の改悪案の国会通過をめぐる攻防が重なっているのは偶然でも何でもなく、まさにそういったレベルで「個人の尊重」という概念を「国家こそが絶対」というものへとねじ曲げようとしているのです。その先にあるものは、自国の民衆を動員し、他国の民衆を虐殺していく戦争以外にありえません。だからこそ、われわれ学生こそが、有朋寮廃寮阻止決戦と一体で改憲阻止・教育基本法改悪阻止決戦にたとう!

 みなさん、法政大学を見てほしい! キャンパスに改憲反対の立て看板を出しただけで、3月14日に29人の学生が逮捕されるという前代未聞の大弾圧が起こりました。それだけではなく、当該の学生を退学処分にするということを法大当局は狙い続けています。学生がキャンパスで自由にものを言うことすら弾圧の対象となっていく、これが戦時下でなくて何なのか。戦争国家との激突でなくて何なのか。東北大学と質においてまったく同じ攻防が闘われ、そして処分を粉砕し続けています。

 みなさん! 有朋寮で、そして法政大学でも学生の団結と闘いが戦時下キャンパスを打ち破っています。いや、こんな闘いはほんのエピソードにすぎなくなるほどの巨大な小泉改憲攻撃への反乱が始まろうとしています。有朋寮は06~07年、有朋寮廃寮と改憲を阻止するための全東北大ストライキを実現させる先頭に立ちます! 全国大学改憲阻止ゼネラルストライキの火花となります! 私たちは寮という生活空間そのものを砦として国家権力・大学当局と対峙し廃寮強行をぶっ止めています。しかし、改憲という戦後史を画する攻撃を前にしてそんなものではまったく手ぬるすぎる! 学生はキャンパスそのものを砦とし、学生の支配する空間としてストライキで自らの意志を体現しよう! フランスの学生が全土をゼネラルストライキの嵐で覆い尽くして政府を追い詰めた闘いを、ここ日本でもやってやろうではないですか! アメリカではイラク戦争反対で30万人、移民規制反対で100万人の歴史的行動が闘われているではないですか! イギリスでも80年ぶりの大ストライキが闘われ、ドイツでも数ヶ月に及ぶ感動的なストライキが打ち抜かれています。世界史は行動によるが求められる段階に入っています。いま立ち上がらなくていつ立ち上がるのか! 私たち有朋寮こそがその突破口、時代のさきがけになります!

 本日の集会-デモを出発点として、第二次強制執行阻止決戦をどこまでも発展させよう! すべてのみなさん、ともに闘いましょう!
by ufo_ryou | 2006-05-06 22:20 | ●闘争報告
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